製造部で言うなら原料が運びこまれるところから、ガラスを組み込んで最終的に出荷するまでを一望できるところですね。いろんな工程を経て完成するでしょ。小さい頃にガンダムのプラモデルを作ったときみたいに段々と出来上がっていく、その様子がすごく楽しくて……。出荷する時は娘を嫁に出すような、そんな思いすらあります。
それから、ひとつの仕事を成し遂げた時ですかね。かなり難しい設計やお客様からのリクエストがあると、まずミーティングして「これ、どうする?」とか「よっしゃ、こうしよ!」みたいにまず話し合ってるんですよ、製造部は。最終的に「やったな!」ってみんなで同じ達成感を味わえるのは何度でもうれしいものですよね。
製造はそういった部分がありますね。うらやましいです。
設計では自分の手で作りあげたものが、世に出ていくというところですね。しかも僕らが関わっている製品って、電車の窓・ドアとか、バス停とか公共性が高いところが特徴。例えば電車の一部として走っているのを見ることもできるし、何なら自分で乗って触ったりすることもできる。
僕なんて、入社して初めて関わったN700プラグドアとか高槻のパネル
※、わざわざ現地まで見に行きました。
※大阪府高槻市にある駅前アーケードパネル
そうです。高槻のパネルは、すごく難しい仕事で……。覚えてますか?
50種類程度あったものを、ひとつもクレームを出すことなく終わることができたんですよ。やっぱりこの目で確かめたくて。
設計は考えたことを図面化し、さらに製品として形となって世の中に出ていく流れはうらやましいですね。製造も「作りあげた」という達成感があるだろうし。
でも、資材は安くていい資材を買えた時はやりがいを感じたりするとか?
中国に出張しているし、これからはこれまで以上に海外で買い付けしたりできるんですか?
多種多様な部品の工場が見られるのは、とても勉強になります。新しい発見がいくらでもあって、確かに楽しいですね。色々なものを見て視野が広がるということが、資材の特権かなと思います。